動脈硬化を見る方法について
皆様こんにちは。院長の高山哲朗です。今月の院長コラムは動脈硬化を見る方法についてです。
動脈硬化とはその名の通り、動脈が硬くなってきてしまった状態です。動脈などの血管はよくホースにたとえられます。ホースも使い始めのころは柔らかく弾力に富んでいますが、だんだんと硬くもろくなってきます。血管も同様で子供のころの血管は柔らかく弾力に富んでいますが、年を重ねるごとに硬くなってきます。
特に血圧が高いと血管がそれに耐えるように硬くなってしまいます。また、脂質異常症などでコレステロールが高いと血管の中にプラークとよばれる塊ができてしまうことがあります。
動脈硬化の危険性
動脈硬化が進むと脳梗塞、脳出血、心筋梗塞といった命にかかわる疾患の危険性が上がります。
動脈硬化を見る方法
動脈は外からでも拍動を触れることができるところはありますが、なかなか実際に見ることはできません。最近では頸動脈エコーという方法を使って首の太い動脈の壁の厚さやプラークの具合を調べることが可能になりました。
動脈硬化があったらどうしたらいいのか
できてしまったプラークを薬だけで完全に消し去ることは難しいといえます。また、検査でみるのは首の動脈ですが、血管は全身にあります。一か所だけを治せばよいわけではありません。検査をすればそれでよいという事でもありません。実際には「血圧」、「コレステロール」、「血糖」これらの治療をしっかり行っていくことが重要です。また、場合によっては血液をサラサラにする薬を飲み始める必要もあるでしょう。是非主治医の先生とよく相談してください。
当院でも頸動脈エコーを行うことが可能です。動脈硬化の程度を調べる一つの参考として検査されてみるのもよいでしょう。
投稿日:2017年10月16日 カテゴリー:お知らせ, 理事長コラム