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退院後の自宅療養が不安な方へ|訪問診療という選択肢

1.「退院できる」と言われても不安…そんな気持ちは自然なこと

退院後の生活に不安を感じる方は少なくありません

入院中は医師や看護師が近くにいるため安心感がありますが、退院が決まると「自宅で本当に生活できるだろうか」「体調が悪くなったらどうしよう」と不安を感じる方は少なくありません。特に慢性疾患やがん治療後の方、高齢の方では、退院後の生活そのものに大きな不安を抱えることがあります。

しかし、このような気持ちは決して特別なものではなく、多くの方が経験する自然な反応です。


まずは不安を一人で抱え込まず、退院後に利用できる医療や介護の支援体制について知ることが大切

です。

ご本人だけでなくご家族も悩みを抱えやすい

退院後の自宅療養では、ご本人だけでなく支えるご家族もさまざまな不安を抱えることがあります。「薬の管理ができるだろうか」「体調が急に悪くなったら対応できるだろうか」「介護と仕事を両立できるだろうか」など、悩みは人それぞれです。

特に退院直後は生活の変化が大きく、ご家族にとっても負担を感じやすい時期といえます。在宅療養は家族だけで支えるものではなく、医療や介護の専門職と協力しながら進めていくことが重要です。

不安や疑問を早めに相談できる環境を整えることが、安心した生活につながります。

自宅療養を支える仕組みを知ることが第一歩

退院後の生活に不安を感じたときは、自宅療養を支える制度やサービスについて知ることが大切です。訪問診療や訪問看護、介護サービスなどを活用することで、自宅にいながら継続的なサポートを受けられる場合があります。

特に訪問診療は、通院が難しい方に対して医師が定期的に訪問し、診察やお薬の管理、医療的な相談に対応する仕組みです。


「退院したら自分たちだけで何とかしなければならない」と考える必要はありません。

利用できる支援を知り、必要に応じて専門職とつながることが、自宅療養を安心して続けるための第一歩になります。

POINT:退院後の不安は多くの方が感じる自然なものです。一人で抱え込まず、訪問診療や訪問看護などの支援につながることが安心した在宅療養への第一歩になります。

2.自宅療養とは?病院を離れても医療を受けられる時代へ

自宅療養とはどのような生活なのか

自宅療養とは、病院へ入院するのではなく、住み慣れた自宅で生活を続けながら必要な医療や介護サービスを受ける療養の形です。近年では、訪問診療や訪問看護などの在宅医療が充実し、病気や障害があっても自宅で過ごせる選択肢が広がっています。

定期的に医師が診察を行い、必要に応じて薬の管理や医療処置を受けることができるため、「退院後の医療が心配」という方にも活用されています。


自宅療養は単に病気を管理するだけでなく、その人らしい生活を大切にしながら療養を続けていくことが大きな特徴

です。

入院生活と在宅生活の違い

入院生活では、医師や看護師が常に近くにいる安心感がある一方で、生活時間や行動に一定の制限が生じることがあります。一方、自宅療養では慣れ親しんだ環境で過ごすことができ、ご家族と一緒に生活を続けられるという特徴があります。

食事や睡眠、趣味の時間などを自分のペースで過ごしやすいことも、自宅療養の大きなメリットです。ただし、病院のように常時医療スタッフがいるわけではないため、訪問診療や訪問看護などの支援体制を整えることが重要になります。

入院と自宅療養にはそれぞれ異なる特徴があり、病状や生活環境に合わせて選択することが大切です。

自宅療養を選ぶ方が増えている背景

近年、自宅療養を選択する方が増えている背景には、高齢化の進行や在宅医療体制の充実があります。以前は「医療が必要なら入院」という考え方が一般的でしたが、現在では訪問診療や訪問看護などを活用しながら、自宅で療養を続けることが可能なケースが増えています。

また、住み慣れた環境で家族と過ごしたいという希望を持つ方も少なくありません。退院後も継続的な医療管理が必要な場合でも、適切な支援体制が整えば自宅療養を選択できることがあります。


訪問診療を含む在宅医療への関心は年々高まっており、自宅療養は身近な選択肢の一つとなっています。

POINT:自宅療養は、住み慣れた環境で生活を続けながら医療や介護の支援を受けられる療養の形であり、在宅医療の普及によって選択肢が広がっています。

3.訪問診療とは?通院が難しい方を支える医療サービス

訪問診療と往診の違い

訪問診療と往診は似た言葉ですが、目的や仕組みが異なります。訪問診療とは、通院が難しい方に対して医師が計画的・定期的に自宅や施設を訪問し、継続的な診療を行う在宅医療です。

一方、往診は発熱や体調悪化など、急な症状が出た際に必要に応じて医師が訪問する診療を指します。つまり、訪問診療は「日頃から病状を管理するための医療」、往診は「急な変化に対応するための医療」と考えると分かりやすいでしょう。


自宅療養を安心して続けるためには、計画的な訪問診療と必要時の往診を組み合わせながら医療を受けることが重要

です。

どのような方が利用できるのか

訪問診療は、病気や身体機能の低下などによって医療機関への通院が難しい方を対象としています。例えば、高齢により外出が負担になっている方、慢性疾患の管理が必要な方、がん治療後の療養中の方、退院後に継続的な医療管理が必要な方などが挙げられます。

また、認知症や神経疾患などにより一人で通院することが困難なケースでも利用が検討されます。年齢だけで判断されるものではなく、病状や生活状況を総合的に評価して適応が決まります。

通院の負担が大きくなってきたと感じた段階で、一度相談してみることも大切です。

自宅で継続的な医療を受ける仕組み

訪問診療では、医師が定期的に自宅を訪問し、診察や薬の管理、必要な検査や医療処置などを行います。病状の変化を継続的に確認できるため、通院が難しい方でも自宅で医療を受けながら療養を続けることが可能です。

また、訪問看護師やケアマネジャー、介護スタッフなどと連携しながら支援を行うため、医療面だけでなく生活面も含めたサポートを受けやすいという特徴があります。


体調の変化や困りごとを早めに把握し、必要な対応につなげられることは、自宅療養を続けるうえで大きな安心材料の一つ

といえるでしょう。

POINT:訪問診療は、通院が難しい方が自宅で継続的な医療を受けられる仕組みであり、定期的な診療と多職種連携によって安心した療養生活を支えています。

4.退院後に訪問診療が役立つのはどんなケース?

慢性疾患の管理が必要な場合

高血圧や糖尿病、心不全、慢性呼吸器疾患などの慢性疾患では、退院後も継続的な診察や服薬管理が必要になることがあります。しかし、体力の低下や移動の負担によって定期的な通院が難しくなる方も少なくありません。

訪問診療では、医師が定期的に自宅を訪問し、病状の確認や薬の調整、必要な検査などを行います。通院の負担を軽減しながら継続的な医療管理を受けられることは、自宅療養を続けるうえで大きな支えとなります。


退院後の体調変化を早期に把握しやすい点も、訪問診療の重要な役割の一つ

です。

がん治療後や緩和ケアが必要な場合

がん治療後の経過観察や症状管理が必要な方にとって、訪問診療は自宅療養を支える選択肢の一つです。治療による体力低下や痛み、食欲低下などによって通院が負担になることもあります。

訪問診療では、病状の確認や薬の管理に加え、痛みや苦痛を和らげるための医療的なサポートが行われます。また、ご本人だけでなくご家族の不安や悩みにも配慮しながら療養を支えることが重要です。

住み慣れた環境で過ごしたいという希望を大切にしながら、その方の状態に応じた医療を継続していくことが訪問診療の役割となります。

通院負担が大きい高齢者や介護中の方

高齢になると、病気そのものだけでなく、移動や待ち時間が大きな負担になることがあります。また、ご家族が介助をしながら通院を支えている場合、介護負担が大きくなることも少なくありません。

訪問診療では、医師が自宅を訪問して診察を行うため、通院に伴う身体的・精神的な負担の軽減が期待できます。特に複数の病気を抱えている方や、歩行に不安がある方にとっては、自宅で医療を受けられることが安心につながる場合があります。


患者さん本人だけでなく、ご家族の負担軽減という観点からも、訪問診療は重要な役割を担っています。

POINT:退院後も継続的な医療管理が必要な方や、通院負担が大きい方にとって、訪問診療は安心して自宅療養を続けるための重要な選択肢です。

5.自宅でもここまでできる|訪問診療で受けられる医療

定期診察とお薬の管理

退院後の自宅療養では、「体調が悪化していないか」「薬は今のままでよいのか」といった不安を感じる方も少なくありません。訪問診療では、医師が定期的にご自宅を訪問し、血圧や脈拍、呼吸状態などを確認しながら健康状態を評価します。

また、服薬状況や副作用の有無を確認し、必要に応じて処方内容の見直しを行います。通院が難しい方でも継続的な診療を受けられるため、病状の変化を早期に把握しやすくなることが特徴です。


退院後も医療とのつながりを維持しながら、自宅で安心して療養を続けられることが訪問診療の大切な役割

の一つです。

採血や点滴などの医療処置

訪問診療では、診察だけでなく、病状に応じたさまざまな医療処置を自宅で受けられる場合があります。例えば、採血による健康状態の確認や、脱水予防や栄養補給を目的とした点滴などが挙げられます。

また、在宅酸素療法の管理やカテーテル管理など、継続的な医療管理が必要なケースにも対応できることがあります。退院後に定期的な検査や処置が必要な場合でも、通院の負担を軽減しながら医療を継続できる点は大きなメリットです。

どのような処置が自宅で可能かは病状によって異なるため、事前に医療機関へ相談することが重要です。

痛みや症状を和らげるためのサポート

自宅療養では、病気そのものの治療だけでなく、日常生活の中で生じる痛みやつらい症状への対応も重要になります。訪問診療では、痛みや息苦しさ、食欲低下などの症状を確認しながら、患者さんができるだけ穏やかに過ごせるよう支援を行います。

特に、がん治療後や慢性疾患を抱える方では、症状の変化に合わせた細やかな対応が求められることがあります。また、ご本人だけでなくご家族の不安にも配慮しながら療養環境を整えていくことも訪問診療の大切な役割です。


住み慣れた自宅で自分らしい生活を続けるための支えとして、訪問診療は重要な選択肢の一つ

となっています。

POINT:訪問診療では、定期診察やお薬の管理だけでなく、採血や点滴、症状緩和など幅広い医療を自宅で受けられる場合があります。

6.自宅療養を支えるのは医師だけではありません

医師・看護師・薬剤師の連携

退院後の自宅療養では、医師だけでなく看護師や薬剤師も重要な役割を担います。医師は診療や治療方針の決定を行い、訪問看護師は日々の体調確認や療養上のサポートを担当します。また、薬剤師は薬の管理や服薬指導を通じて、安全に治療を継続できるよう支援します。

在宅療養では、病院のように常に医療者がそばにいるわけではありません。そのため、それぞれの専門職が情報を共有しながら連携することで、患者さんの状態変化に気づきやすくなり、必要な対応につなげやすくなります。


多職種が連携することで、自宅でも継続的で安心できる医療体制を整えやすくなります。

ケアマネジャーや介護スタッフとの協力

自宅療養では、医療だけでなく日常生活を支える介護サービスも重要です。ケアマネジャーは、患者さんやご家族の状況に応じて介護サービスの計画を作成し、必要な支援を調整する役割を担います。また、訪問介護スタッフは食事や入浴、排泄など日常生活のサポートを行い、在宅生活を支えます。

退院後は医療的な管理だけでなく、生活環境を整えることも大切です。医療職と介護職が連携することで、患者さんの状態や生活状況に応じた支援を受けやすくなります。

自宅での生活を無理なく続けるためには、医療と介護の両方から支える体制が欠かせません。

ご家族も含めたチーム医療の考え方

在宅医療では、ご家族も大切な支援者の一人です。患者さんの体調変化に最初に気づくのは、ご家族であることも少なくありません。そのため、医師や看護師、介護スタッフだけでなく、ご家族も含めた「チーム医療」の考え方が重要になります。

例えば、食事量や睡眠状況、普段との違いを医療者へ伝えることで、病状の変化を早期に把握しやすくなります。また、ご家族自身も介護や療養生活に不安を感じることがありますが、多職種と情報を共有しながら支援を受けることで負担軽減につながります。


患者さんが住み慣れた自宅で安心して過ごすためには、ご家族も含めた協力体制づくりが大切です。

POINT:在宅療養は医師だけで支えるものではなく、医療・介護・ご家族が連携することで、より安心して継続しやすい環境が整います。

7.訪問診療の費用はどれくらい?保険制度もわかりやすく解説

医療保険で受けられる診療内容

訪問診療は、自宅で継続的な医療を受けるための仕組みであり、基本的には医療保険が適用されます。対象となるのは、定期的な診察をはじめ、薬の処方、採血、点滴、在宅酸素療法の管理など、医療行為に該当する内容です。

通院して診療を受ける場合と同様に、保険診療として扱われるため、自己負担割合に応じて費用が決まります。また、病状によっては在宅での緩和ケアや医療処置が必要になることもあり、その際も保険適用となる場合があります。


訪問診療は特別な医療ではなく、自宅でも継続した医療を受けられる制度の一つです。

介護保険との関係

訪問診療を利用する方の中には、医療だけでなく介護サービスも必要となる方が少なくありません。そのため、自宅療養では医療保険と介護保険を組み合わせて利用するケースがあります。

医療保険は診察や検査、処置などの医療行為に適用される一方で、介護保険は訪問介護やデイサービス、居宅療養管理指導などのサービスに利用されます。

特に高齢者の自宅療養では、医療と介護の両方の支援が必要になることも多く、医師や看護師、ケアマネジャーなどの多職種が連携しながら生活を支えていきます。

それぞれの制度の役割を理解しておくことで、必要なサービスを活用しやすくなります。

費用の目安と考え方

訪問診療の費用は、自己負担割合や病状、訪問回数によって異なります。一般的には定期的な訪問診察料に加え、必要に応じて検査や処置、薬剤費などが発生します。

また、病状に応じて臨時往診や追加の医療処置が必要になる場合には、その内容に応じた費用が加算されることがあります。そのため、一律の料金ではなく、患者さんごとの医療内容によって変動することを理解しておくことが大切です。


費用に不安がある場合は、訪問診療を開始する前に医療機関へ相談し、おおよその目安を確認しておくことで安心して自宅療養を始めやすくなります。

POINT:訪問診療は医療保険を中心に利用でき、介護保険と組み合わせながら患者さんの状態に応じた支援を受けられます。費用は病状や訪問回数によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

8.退院後に訪問診療を始めるには?相談から開始までの流れ

入院中から相談できるケースもあります

訪問診療は、退院してから検討するものと思われがちですが、実際には入院中から準備を進められるケースも少なくありません。退院後に継続的な医療管理が必要と見込まれる場合には、病院の主治医や地域連携室、医療ソーシャルワーカーなどが中心となり、退院後の療養環境について相談を進めることがあります。

退院後の生活に不安がある場合は、入院中の段階から相談しておくことで、必要な医療や介護サービスを整理しやすくなります。


自宅療養へスムーズに移行するためにも、早めに情報収集を始めることが大切です。

退院前に準備しておきたいこと

退院後の自宅療養を安心して始めるためには、事前の準備が重要です。現在の病状や治療内容、服用中のお薬、介護の必要性などを整理し、退院後にどのような支援が必要になるのかを確認しておきましょう。

また、ご家族が介護を担う場合には、無理のない支援体制を考えることも大切です。必要に応じて介護保険サービスや訪問看護の利用を検討することで、在宅生活の負担軽減につながります。

退院前に医療機関やケアマネジャーと十分に話し合い、生活環境を整えておくことが円滑な自宅療養の第一歩となります。

訪問診療開始までの流れ

訪問診療を始める際は、まず医療機関へ相談し、現在の病状や生活状況について確認を行います。その後、必要に応じて主治医からの診療情報提供書(紹介状)などを共有し、訪問診療の対象となるかを検討します。

初回訪問日が決まった後は、診療方針や緊急時の対応方法などについて説明を受け、定期的な訪問診療が開始されます。患者さんによって必要な医療内容は異なるため、訪問頻度や支援体制も個別に調整されます。


不安なことや疑問があれば遠慮せず相談しながら進めることで、安心して在宅療養をスタートしやすくなります。

POINT:訪問診療は退院後に慌てて準備するのではなく、入院中から相談を始めることで、より安心して在宅療養へ移行しやすくなります。

9.退院後の不安に寄り添う|かなまち慈優クリニックの訪問診療

退院後の生活を支える訪問診療体制

退院が決まると安心する一方で、「自宅で本当に生活できるだろうか」「通院が難しくなったらどうしよう」と不安を感じる方も少なくありません。かなまち慈優クリニックでは、退院後の自宅療養を支えるため、訪問診療を通じて継続的な医療管理を行っています。

定期的な診察に加え、病状や生活状況を確認しながら治療方針を調整することで、患者さん一人ひとりの状況に応じた支援につなげています。慢性疾患の管理やがん治療後の療養など、継続的な医療が必要な方にとって、自宅で医療を受けられる環境づくりを大切にしています。


退院後も切れ目なく医療を受けられる体制を整えることが、安心した在宅療養につながります。

24時間365日相談できる環境づくり

在宅療養では、夜間や休日に体調の変化が起きた場合への不安を抱える方も少なくありません。かなまち慈優クリニックでは、訪問診療を受けている患者さんが安心して療養を続けられるよう、24時間365日の相談体制を整えています。

体調の変化や気になる症状があった際には、状況に応じて医療的な判断や対応につなげることが可能です。もちろん、すべてのケースで在宅対応ができるわけではありませんが、必要に応じて連携医療機関と協力しながら適切な対応を検討します。

万が一に備えて相談できる窓口があることは、患者さんやご家族にとって大きな安心材料となります。

継続的な診療と地域連携によるサポート

自宅療養を支えるためには、医師だけでなく多くの専門職との連携が欠かせません。かなまち慈優クリニックでは、訪問看護師やケアマネジャー、介護サービス事業所、地域の医療機関などと連携しながら、患者さんの療養生活を支援しています。

定期的な訪問診療を通じて状態を把握し、必要に応じて検査や入院の調整を行うことで、切れ目のない医療提供を目指しています。また、病状だけでなく生活環境やご家族の状況にも配慮しながら支援を行うことで、無理のない自宅療養につなげています。


地域の医療・介護資源と連携しながら、患者さんとご家族を継続的に支える体制づくりを大切にしています。

POINT:かなまち慈優クリニックでは、退院後も安心して自宅療養を続けられるよう、訪問診療・24時間相談体制・地域連携を通じて継続的なサポートを行っています。

10.FAQ|退院後の自宅療養・訪問診療でよくある質問

退院後すぐに訪問診療を受けられますか?

退院後すぐに訪問診療を開始できるケースは少なくありません。実際には、退院が決まった段階で病院の医師や医療ソーシャルワーカー、地域連携室などが訪問診療の導入を検討し、退院前から準備を進めることもあります。

退院後は通院が難しくなることもあるため、継続的な医療管理が必要と判断された場合には、退院と同時に訪問診療へ移行するケースもあります。ただし、病状や居住地域、受け入れ体制などによって調整が必要になる場合もあります。

退院が決まってからではなく、できるだけ早い段階で相談しておくことが大切です。

訪問診療は誰でも利用できますか?

訪問診療は、希望するすべての方が利用できるわけではなく、基本的には通院が難しい状態にある方が対象となります。例えば、高齢や病気によって移動が困難な方、退院後も継続的な医療管理が必要な方、がん治療中や慢性疾患を抱えている方などが対象となることがあります。

また、認知症などにより一人での通院が難しい場合も検討されます。年齢だけで判断されるものではなく、病状や生活状況、介護環境などを総合的に考慮して判断されます。

通院そのものが大きな負担になっている場合には、まず現在の状況を医療機関へ伝え、利用できるか確認することが大切です。

家族が仕事で不在でも大丈夫ですか?

ご家族が日中仕事で不在の場合でも、訪問診療を利用できるケースは多くあります。一人暮らしの方や高齢のご夫婦のみで生活している方も、訪問診療を受けながら自宅療養を続けている場合があります。

ただし、病状や生活状況によっては、訪問看護や介護サービスなどと連携しながら支援体制を整えることが重要になります。特に、服薬管理や日常生活の支援が必要な場合には、多職種によるサポートが大きな役割を果たします。

ご家族が常にそばにいなければ利用できないというわけではありませんが、安全に療養を続けるための支援体制づくりが大切です。

急変時はどうなりますか?

自宅療養中に発熱や呼吸状態の悪化、食事が取れないなどの急な体調変化が起こることがあります。そのような場合には、まず訪問診療を担当する医療機関へ連絡し、医師の判断を仰ぐことが基本となります。

症状の内容や緊急性に応じて、電話での指示や往診、必要に応じた救急搬送などが検討されます。在宅医療では、急変時への備えも重要な要素の一つです。

あらかじめ連絡先や対応方法を確認しておくことで、万が一の際にも落ち着いて対応しやすくなります。

夜間や休日も相談できますか?

在宅療養では、夜間や休日に体調の変化が起きることもあります。そのため、訪問診療を受ける際には、どのような相談体制が整っているかを事前に確認しておくことが大切です。

医療機関によっては、24時間365日体制で相談に対応している場合もあり、必要に応じて医療的な判断や対応につなげています。ただし、対応内容は医療機関ごとに異なるため、利用開始時に確認しておくと安心です。

夜間や休日に相談できる環境があることは、ご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな安心材料になります。

自宅で点滴や採血はできますか?

訪問診療では、病状や必要性に応じて自宅で採血や点滴などの医療処置が行われることがあります。通院が難しい方にとっては、自宅で必要な検査や処置を受けられることは大きなメリットの一つです。

また、慢性疾患の管理や栄養状態の確認などのために採血が必要になる場合もあります。ただし、すべての医療処置が自宅で行えるわけではありません。高度な検査や設備を必要とする処置については、医療機関での対応が必要になることもあります。

どのような医療が自宅で受けられるかは病状によって異なるため、事前に確認することが大切です。

通院と訪問診療を併用できますか?

病状や治療内容によっては、訪問診療と通院を併用するケースもあります。例えば、日常的な健康管理や慢性疾患の管理は訪問診療で行い、専門的な検査や治療が必要な場合には病院へ通院するといった形です。

ただし、保険制度上の取り扱いや主治医との関係なども関わるため、併用の可否は個々の状況によって異なります。自己判断で複数の医療機関を利用するのではなく、主治医や訪問診療担当医と相談しながら進めることが重要です。

患者さんにとって無理のない医療体制を整えることが大切です。

費用はどれくらいかかりますか?

訪問診療の費用は、医療保険の自己負担割合や診療内容によって異なります。一般的には、定期的な訪問診察料に加え、必要に応じて検査や処置、薬剤費などが加算されます。また、夜間や休日の対応、臨時往診が行われた場合には追加費用が発生することもあります。

一方で、高額療養費制度などが利用できる場合もあり、負担軽減につながるケースもあります。費用について不安を感じる方は少なくありませんが、実際の金額は病状や治療内容によって異なります。

事前に医療機関へ相談し、おおよその目安を確認しておくことが大切です。

入院が必要になった場合はどうなりますか?

自宅療養を続ける中で、病状の悪化や検査・治療の必要性から入院が必要になる場合があります。その際には、訪問診療を担当する医療機関が連携病院との調整を行い、適切な医療につなげることが一般的です。

在宅医療は「自宅だけで完結する医療」ではなく、必要に応じて病院と連携しながら進めていく医療です。状態が落ち着いた後に再び自宅療養へ戻ることもあり、その際には訪問診療が継続的な支援を行います。

病院と在宅を切れ目なくつなぐことも、訪問診療の重要な役割の一つです。

まず何から相談すればよいですか?

退院後の自宅療養に不安がある場合は、「訪問診療を利用すべきか分からない」という段階でも相談して問題ありません。現在の病状や服薬内容、通院状況、生活環境、ご家族の介護状況などを整理して伝えることで、必要な支援について検討しやすくなります。

退院が近づいてから慌てて準備するのではなく、入院中から相談を始めることで、よりスムーズに在宅療養へ移行しやすくなります。訪問診療は、病気の治療だけでなく、自宅で安心して生活を続けるための医療でもあります。

不安や疑問がある場合は、一人で抱え込まず、まずは医療機関へ相談することが大切です。

POINT:退院後の自宅療養は、退院が決まってから慌てて準備するのではなく、入院中から訪問診療や支援体制について相談しておくことが大切です。

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監修:かなまち慈優クリニック
所在地:東京都葛飾区東金町1丁目41-3 No.5ウバノビル2F
電話番号:03-3609-0133

   *監修者
かなまち慈優クリニック 理事長 高山哲朗

*専門分野
・内科
・消化器内科
・緩和医療
・産業医学

*職歴
慶應義塾大学病院
東京歯科大学市川総合病院
北里研究所病院
・埼玉社会保険病院
わたクリニック 副院長

*資格
・医学博士
日本内科学会 認定医
・日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本医師会 認定産業医
・緩和ケア研修会 修了

*その他の活動
・東海大学医学部 客員准教授
・NPO法人PDN(Patient Doctors Network) 理事
・PEG・在宅医療学会 データ委員
・予測医学研究所 所長
・葛飾区 内視鏡検査読影 世話人

投稿日:2026年6月15日  カテゴリー:理事長コラム

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