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いびきが気になる方へ|CPAP治療が必要になるケースとは

1.いびきはなぜ起こる?まず知っておきたい基礎知識

いびきが起こる仕組み

いびきは、睡眠中に空気の通り道である上気道(鼻からのどにかけての空気の通り道)が狭くなり、空気が通る際に周囲の組織が振動することで生じる音です。眠っている間は筋肉がゆるむため、舌や軟口蓋(口の奥のやわらかい部分)が下がり、気道が狭くなりやすくなります。

疲労や飲酒、肥満、加齢、鼻づまりなどが重なると、さらに気道が狭くなり、いびきが出やすくなることがあります。誰でも一時的にいびきをかくことはありますが、毎晩のように続く場合や大きないびきがみられる場合には、睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れている可能性もあります。

いびきは「音」の問題だけではなく、気道が狭くなっているサインである場合があるため、原因を確認することが大切です。

一時的ないびきと病気によるいびきの違い

いびきには、一時的に起こるものと、病気が関係しているものがあります。一時的ないびきは、疲労の蓄積や飲酒、風邪による鼻づまり、睡眠姿勢などが原因で起こることが多く、原因が改善すると落ち着くこともあります。

一方、毎晩のように大きないびきが続く場合や、寝ている間に呼吸が止まっていると指摘された場合、日中の強い眠気や起床時の頭痛などを伴う場合には、睡眠時無呼吸症候群が関係している可能性があります。

見た目だけでは違いを判断することは難しいため、症状が続く場合には自己判断せず、医療機関で相談し、必要に応じて検査を受けることが大切です。

「ただのいびき」と自己判断しないことが大切

「昔からいびきをかいているから大丈夫」「年齢を重ねたら仕方がない」と考え、いびきを放置してしまう方は少なくありません。しかし、いびきは単なる睡眠中の音ではなく、気道が狭くなっているサインである場合があります。

特に、家族から「呼吸が止まっている」「息苦しそうに寝ている」と指摘されたり、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず日中の眠気や疲労感が続いたりする場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。

いびきだけで病気と決まるわけではありませんが、症状が続く場合には早めに相談し、現在の状態を確認することが、自分に合った治療や管理につながる第一歩になります。

POINT:いびきは一時的なものから病気が関係しているものまで原因はさまざまです。毎晩続くいびきや日中の眠気などがある場合は、自己判断せず医療機関へ相談することが大切です。

 

2.そのいびき、睡眠時無呼吸症候群かもしれません

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。多くの場合、眠っている間に空気の通り道である上気道が狭くなったり塞がれたりすることで起こります。その結果、十分な酸素を取り込めず、睡眠が何度も中断されるため、睡眠の質が低下しやすくなります。

大きないびきを伴うことが多いものの、いびきをかく方すべてが睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。また、ご本人は眠っているため症状を自覚しにくく、気付かないまま過ごしているケースも少なくありません。

気になる症状がある場合は、睡眠検査などによって現在の状態を確認することが大切です。

いびき以外にみられる症状

睡眠時無呼吸症候群では、いびき以外にもさまざまな症状が現れることがあります。代表的なものとして、日中の強い眠気、十分に寝ても疲れが取れない、起床時の頭痛、夜中に何度も目が覚める、集中力や記憶力の低下などが挙げられます。

睡眠中に呼吸が繰り返し止まることで、脳や体が十分に休息できず、睡眠の質が低下することが主な理由です。こうした症状は、加齢や仕事の疲れによるものと思い込み、見過ごされることも少なくありません。

いびきに加えて日中の眠気や疲労感が続く場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考え、一度医療機関へ相談することが大切です。

家族が異変に気づくことも多い

睡眠時無呼吸症候群は、ご本人よりも一緒に生活しているご家族が異変に気付くことが多い病気です。「寝ている間に呼吸が止まっている」「急に大きないびきをかいた後、苦しそうに呼吸を再開している」「寝返りが多く落ち着いて眠れていない」といった様子を家族が見て受診につながるケースは少なくありません。

ご本人は睡眠中の出来事を自覚しにくいため、「よく眠れている」と感じていても、実際には睡眠の質が低下していることがあります。

家族からいびきや無呼吸を指摘された場合は、「様子を見よう」と自己判断せず、睡眠時無呼吸症候群の検査について相談することが、早期の診断や適切な治療につながる可能性があります。

POINT:毎晩続くいびきや日中の眠気、家族から無呼吸を指摘された場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考え、早めに医療機関で相談することが大切です。

3.いびきを放置するとどのような影響がある?

睡眠の質が低下する理由

いびきは、眠っている間に空気の通り道である上気道(空気が通る鼻やのどの部分)が狭くなり、呼吸をするたびに周囲の組織が振動することで生じます。軽いいびきであれば大きな問題にならないこともありますが、睡眠時無呼吸症候群では気道が繰り返し狭くなったり閉塞したりすることで、睡眠中に何度も呼吸が浅くなったり止まったりする状態が起こります。

睡眠中に呼吸が繰り返し妨げられることで、脳は何度も覚醒反応を起こし、深い睡眠を維持しにくくなります。その結果、睡眠時間を十分に確保していても熟睡感が得られず、「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」と感じる原因になることがあります。

日中の眠気や集中力低下につながることも

睡眠の質が低下すると、十分な休息が得られず、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下につながることがあります。仕事中や家事の最中に眠気を感じたり、会議や運転中に強い眠気に襲われたりする場合は、睡眠中に十分な休息が取れていない可能性も考えられます。

また、睡眠不足の状態が続くと、作業効率や判断力の低下につながることもあります。もちろん、日中の眠気には睡眠不足やストレスなどさまざまな原因がありますが、大きないびきや睡眠中の呼吸停止を伴う場合には、睡眠時無呼吸症候群が関係している可能性もあるため注意が必要です。

早めに相談することの大切さ

いびきは身近な症状であるため、「体質だから仕方ない」「年齢のせいだろう」と考えて放置されることも少なくありません。しかし、いびきの背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合は、検査によって状態を確認し、必要に応じて適切な治療につなげることが大切です。

特に、ご家族から「寝ている間に呼吸が止まっている」と指摘された場合や、日中の眠気、起床時の頭痛、十分に眠っても疲れが取れないといった症状が続く場合は、一度医療機関へ相談することをおすすめします。早めに原因を確認することで、ご自身に合った管理方法や治療方針を検討しやすくなります。

POINT:いびきを放置すると睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力低下につながることがあります。症状が続く場合は、早めに医療機関へ相談して原因を確認することが大切です。

4.CPAP治療とは?どのような治療なのか

CPAP治療の仕組み

CPAP(シーパップ)とは、「持続陽圧呼吸療法」と呼ばれる睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療法です。専用の機械から一定の圧力をかけた空気をマスクを通して送り続けることで、睡眠中に狭くなった気道が閉じるのを防ぎ、呼吸を維持しやすくします。

睡眠時無呼吸症候群では、眠っている間に気道が繰り返し塞がれることで無呼吸や低呼吸が起こりますが、CPAP治療では空気の圧力を利用して気道を支えることで、こうした状態の改善を目指します。

治療を開始する際には、睡眠検査などを行い、症状や重症度を確認したうえで適応が判断されます。

なぜ睡眠中の呼吸をサポートできるのか

睡眠中は筋肉が緩むため、舌の付け根や喉の周囲の組織が気道へ落ち込みやすくなります。特に睡眠時無呼吸症候群では、この気道の閉塞によって呼吸が何度も止まったり浅くなったりすることが特徴です。

CPAP治療では、機械から送り出される空気が気道の内側から適度な圧力をかけることで、気道が塞がれにくい状態を保ちます。その結果、睡眠中も呼吸が安定しやすくなり、十分な酸素を取り込みながら眠れる環境づくりにつながります。

CPAPは呼吸を代わりに行う機械ではなく、患者さん自身が自然に呼吸しやすい状態を維持するための治療であることが特徴です。

CPAP機械とマスクの特徴

CPAP治療では、本体機器とマスクを組み合わせて使用します。本体は空気を送り出す役割を担い、ホースを通じて鼻や口に装着したマスクへ空気を届けます。マスクには鼻だけを覆うタイプや鼻と口を覆うタイプなどがあり、顔の形や呼吸の状態に応じて選択されます。

現在のCPAP機器は比較的小型で静音性にも配慮されているものが多く、自宅で継続して使用しやすいよう工夫されています。一方で、使い始めはマスクの違和感や空気圧に慣れるまで時間がかかることもあります。

定期的な診察を受けながら装着状態や使用状況を確認し、自分に合った環境で治療を続けることが大切です。

POINT:CPAP治療は、睡眠中に空気の圧力で気道を広げ、自然な呼吸を維持しやすくする治療法です。効果を十分に得るためには、自分に合った機器やマスクを使用し、継続して治療を行うことが重要です。

5.CPAP治療が必要になるケースとは

CPAPの適応はどのように判断されるのか

CPAP治療は、いびきがあるだけで開始されるものではありません。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度や日中の眠気などの症状、検査結果を総合的に評価したうえで、治療が必要かどうかを判断します。

一般的には、睡眠中の無呼吸や低呼吸(呼吸が浅くなる状態)の回数や、日常生活への影響などを確認し、CPAP治療が適しているかを検討します。また、持病の有無や生活環境なども考慮されるため、患者さんごとに治療方針は異なります。

「いびきがあるからCPAP」「睡眠時無呼吸症候群だから必ずCPAP」というわけではなく、一人ひとりの状態に合わせた適切な判断が大切です。

睡眠検査が必要な理由

CPAP治療が必要かどうかを判断するためには、睡眠中の呼吸状態を客観的に評価する睡眠検査が重要です。いびきの大きさや自覚症状だけでは、睡眠時無呼吸症候群の重症度を正確に判断することはできません。

そのため、睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素の変化などを確認し、無呼吸や低呼吸がどの程度起きているかを評価します。検査結果をもとに、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度を確認し、CPAP治療の適応を判断します。

適切な治療方針を決めるためにも、まずは現在の状態を正確に把握することが大切です。

CPAP以外の治療が選択される場合もある

睡眠時無呼吸症候群の治療法はCPAPだけではありません。検査結果や症状の程度、原因に応じて、生活習慣の改善や減量、睡眠時の姿勢の工夫、口腔内装置(マウスピース)による治療などが検討される場合があります。

また、鼻づまりなど気道を狭くする原因がある場合には、その治療が優先されることもあります。軽症例では、生活習慣の見直しによって症状の改善が期待できる場合もありますが、自己判断で治療法を選ぶことは適切ではありません。

睡眠検査の結果をもとに、医師と相談しながらご自身の状態に合った治療方法を選択することが大切です。

POINT:CPAP治療は、睡眠検査の結果や症状、生活への影響などを総合的に評価したうえで適応が判断されます。まずは現在の状態を正しく把握し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

6.CPAP治療を始めるまでの流れ

受診から検査までの流れ

いびきが気になる方や、ご家族から「寝ている間に呼吸が止まっている」と指摘された方は、まず医療機関を受診し、現在の症状について相談することから始まります。診察では、いびきの程度や日中の眠気、睡眠時間、既往歴、生活習慣などを確認し、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には睡眠検査を行います。

検査では、睡眠中の呼吸状態や酸素飽和度などを調べ、無呼吸や低呼吸がどの程度起きているかを評価します。
症状だけでは睡眠時無呼吸症候群かどうかを判断できないため、適切な検査を受けて客観的に状態を把握することが大切です。

検査結果をもとに治療方針を決定

睡眠検査の結果が出た後は、無呼吸や低呼吸の程度、日中の眠気などの症状、生活への影響を総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針を検討します。睡眠時無呼吸症候群と診断された場合でも、すべての方にCPAP治療が必要になるわけではありません。

症状の程度によっては、生活習慣の改善や減量、口腔内装置(マウスピース)などが検討されることもあります。一方で、CPAP治療が適していると判断された場合には、治療の目的や使用方法について十分な説明を受けたうえで開始します。

納得して治療を始めるためにも、疑問や不安があれば遠慮せず相談することが大切です。

CPAP治療開始後の定期受診

CPAP治療は、機械を使い始めれば終わりではなく、継続的な管理が重要な治療です。治療開始後は定期的に受診し、症状の変化や機器の使用状況、睡眠の状態などを確認しながら治療を続けていきます。

また、「マスクが合わない」「空気圧が気になる」「うまく眠れない」といった悩みが生じた場合には、装着方法や設定を見直すことで改善できる場合があります。さらに、体重の変化や生活習慣の変化によって治療内容を調整することもあります。

睡眠時無呼吸症候群は長期的な管理が大切な疾患であるため、定期受診を通じて無理なく治療を継続していくことが重要です。

POINT:CPAP治療は、検査結果をもとに適切な治療方針を決定し、開始後も定期受診を続けながら状態に合わせて調整していくことが大切です。

7.CPAP治療を続けるために大切なこと

毎日使用することが推奨される理由

CPAP治療は、睡眠中に空気を送り込むことで気道が狭くなるのを防ぎ、呼吸を維持しやすくする治療です。そのため、治療効果を維持するためには、基本的に毎日使用することが推奨されています。

使用しない日は、睡眠時無呼吸症候群による無呼吸や低呼吸が再び起こる可能性があるため、十分な管理が難しくなることがあります。旅行や出張など生活環境が変わる場合でも、できるだけ継続して使用することが望ましいとされています。

治療を始めたばかりの頃は慣れないこともありますが、毎日の使用を習慣化することで、無理なく継続しやすくなる方も少なくありません。継続的な治療が、睡眠時無呼吸症候群の管理につながります。

マスクが合わないときの対処

CPAP治療を始めた方の中には、「マスクが苦しい」「空気が漏れる」「違和感があって眠れない」といった悩みを感じる方もいます。しかし、こうした違和感は我慢するものではなく、早めに医療機関へ相談することが大切です。

CPAPのマスクには鼻だけを覆うタイプや口元まで覆うタイプなど複数の種類があり、顔の形や呼吸の状態に合わせて選択できます。また、装着方法やベルトの締め具合を調整するだけで改善する場合もあります。

違和感を放置すると治療を中断してしまう原因にもなるため、気になることがあれば遠慮せず相談することが大切です。自分に合った装着方法や機器設定を確認しながら治療を続けましょう。

定期的な診察と機器管理

CPAP治療は機械を使用するだけで終わるものではなく、定期的な診察を受けながら治療状況を確認することが重要です。診察では、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善しているか、機器を適切に使用できているか、日常生活で困っていることがないかなどを確認し、必要に応じて治療内容を見直します。

また、マスクやチューブ、フィルターなどの機器は定期的なお手入れや交換も必要です。適切に管理することで衛生的に使用しやすくなり、快適な治療環境につながります。

不安や疑問を抱えたまま使用を続けるのではなく、定期的に医療機関へ相談しながら治療を継続していくことが大切です。

POINT:CPAP治療は毎日の使用と定期的な診察を続けることが重要です。違和感や困りごとは我慢せず、早めに医療機関へ相談することで、無理なく治療を継続しやすくなります。

8.いびきが気になったら早めの相談がおすすめです

家族に指摘されたら受診を考える目安

睡眠時無呼吸症候群は、ご本人よりも一緒に生活しているご家族の方が先に異変に気づくことが少なくありません。「いびきが以前より大きくなった」「寝ている間に呼吸が止まっているように見える」「苦しそうに呼吸をしている」といった指摘は、受診を検討するきっかけになります。

また、朝起きても疲れが取れない、日中に強い眠気がある、集中力が続かないといった症状がみられる場合も、睡眠時無呼吸症候群が関係している可能性があります。

いびきだけでは病気と断定できませんが、ご家族からの指摘があった場合は、一度医療機関で相談し、必要に応じて検査を受けることが大切です。

「様子を見る」だけでは判断できない理由

いびきは風邪や疲労、飲酒などによって一時的に起こることもありますが、睡眠時無呼吸症候群が原因となっている場合もあります。ご本人には自覚症状が少ないことも多く、「よく眠れていると思っていた」「ただ疲れているだけだと思っていた」という方も少なくありません。

しかし、睡眠中の呼吸状態は自分で確認することが難しく、症状だけで原因を判断することはできません。

長期間にわたって大きないびきが続く場合や、ご家族から無呼吸を指摘されている場合は、「もう少し様子を見よう」と自己判断するのではなく、早めに医療機関へ相談することが重要です。

睡眠検査で状態を確認することの重要性

睡眠時無呼吸症候群は、いびきの有無だけで診断できる病気ではありません。そのため、実際に睡眠中の呼吸状態を調べる睡眠検査を行い、無呼吸や低呼吸の回数、酸素濃度の変化などを確認することが重要です。

検査結果をもとに重症度を評価し、その方に適した治療方針を検討します。CPAP治療が必要かどうかも、この検査結果などを総合的に判断して決定されます。

いびきが気になるからといって自己判断で市販品などを使用するのではなく、まずは現在の状態を正しく把握することが、適切な治療や継続的な健康管理につながります。

POINT:いびきが続く場合やご家族から無呼吸を指摘された場合は、「様子を見る」だけで判断せず、睡眠検査を含めて現在の状態を確認することが大切です。

9.いびきや睡眠時無呼吸症候群の相談に対応|かなまち慈優クリニックの診療体制

睡眠時無呼吸症候群の相談から検査まで対応

「いびきが大きいと言われる」「寝ている間に呼吸が止まっていると家族から指摘された」「日中の眠気が続いている」といった症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性も考えられます。かなまち慈優クリニックでは、このような症状について相談できる体制を整えています。

診察では現在の症状や睡眠状況、生活習慣、既往歴などを確認し、必要に応じて睡眠時無呼吸症候群の検査を行います。睡眠時無呼吸症候群は症状だけで診断することはできないため、
検査結果をもとに状態を総合的に評価し、一人ひとりに適した治療方針を検討
します。

いびきが気になり始めた段階でも相談できることが、早期発見・早期対応につながります。

CPAP治療の適応判断と継続的なフォロー

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合でも、すべての方にCPAP治療が行われるわけではありません。かなまち慈優クリニックでは、睡眠検査の結果や症状の程度、日常生活への影響などを総合的に評価し、CPAP治療の適応を判断しています。

治療内容については、患者さんが十分に理解・納得したうえで進められるよう丁寧に説明し、不安や疑問にも対応しています。また、CPAP治療は開始して終わりではなく、
継続的な管理が重要
です。

定期的な診察を通じて使用状況や体調の変化を確認し、必要に応じて調整を行いながら、無理なく治療を続けられるようサポートしています。

継続して治療を続けられるサポート体制

睡眠時無呼吸症候群は長期的な管理が必要となることが多く、治療を継続することが重要です。しかし、「マスクに違和感がある」「機械の使い方に不安がある」など、治療を続ける中で悩みが生じることも少なくありません。

かなまち慈優クリニックでは、定期的な診療を通じて患者さんの状態や治療状況を確認し、不安や困りごとについて相談できる環境づくりを大切にしています。また、睡眠時無呼吸症候群は体重や生活習慣の変化によって状態が変わることもあるため、
必要に応じて日常生活についてもアドバイス
を行っています。

継続的な診療を通じて、患者さんが安心して治療に取り組めるよう支援しています。

POINT:かなまち慈優クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の相談・検査からCPAP治療の適応判断、治療開始後の継続的なフォローまで、一人ひとりの状態に合わせた診療を行っています。

10.FAQ|いびき・CPAP治療でよくある質問

いびきだけでも受診した方がいいですか?

いびきがあるからといって、必ず病気というわけではありません。しかし、毎日のように大きないびきをかいている場合や、ご家族から「呼吸が止まっている」「苦しそうに息をしている」と指摘された場合には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れている可能性があります。

また、十分に眠っているはずなのに日中の強い眠気や疲労感、起床時の頭痛などが続く場合も、一度検査を検討することが大切です。いびきは睡眠中の気道(空気の通り道)が狭くなることで起こりますが、その狭くなり方が強い場合には呼吸が止まることがあります。

毎晩続く大きないびきや無呼吸を指摘された場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。

いびきがあると睡眠時無呼吸症候群ですか?

いびきがある方すべてが睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。飲酒後や疲労が蓄積しているとき、一時的な鼻づまりなどでもいびきは起こることがあります。

一方で、睡眠中に何度も呼吸が止まったり浅くなったりする睡眠時無呼吸症候群では、大きないびきに加えて、日中の眠気や集中力の低下、睡眠中の息苦しさなどがみられることがあります。

「いびきが以前より大きくなった」「家族に無呼吸を指摘された」という場合は、睡眠検査によって状態を確認することが大切です。

CPAP治療が必要かどうかはどのように決まりますか?

CPAP治療が必要かどうかは、睡眠検査の結果と症状を総合的に評価したうえで判断されます。睡眠時無呼吸症候群と診断された方すべてがCPAP治療の対象となるわけではありません。

一般的には、睡眠中の無呼吸や低呼吸の程度、日中の眠気などの症状、生活への影響などを考慮しながら治療方針が決定されます。また、生活習慣の改善や口腔内装置(マウスピース)など、CPAP以外の治療法が検討される場合もあります。

検査結果に基づいて、一人ひとりに合った治療方法を選択することが重要です。

CPAPは一生続ける必要がありますか?

CPAP治療を勧められると、「一度始めたら一生使い続けなければならないのでは」と心配される方も少なくありません。CPAPは睡眠中に空気を送り込み、気道が塞がるのを防ぐことで呼吸をサポートする治療です。

そのため、睡眠時無呼吸症候群の原因そのものを取り除く治療ではありませんが、必要な期間は継続して使用することが推奨されます。一方で、体重の変化や生活習慣の改善などによって病状が変わる場合もあるため、定期的な診察や再評価を行いながら治療方針を見直すこともあります。

継続期間については自己判断せず、医師と相談しながら決めていくことが大切です。

CPAP機械は毎日使う必要がありますか?

CPAP治療は、睡眠時に継続して使用することが基本です。睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に起こるため、使用しない日は十分な管理が難しくなる可能性があります。

特に、日中の眠気や疲れやすさなどの症状がある方では、毎日継続して使用することが重要とされています。ただし、使い始めの時期にはマスクや機械に慣れず、違和感を覚える方もいます。

毎日使うことが難しいと感じた場合は、自己判断で中止せず医療機関へ相談しましょう。

マスクが苦しい場合はどうすればいいですか?

CPAP治療では、「マスクが苦しい」「息苦しく感じる」「圧迫感がある」といった悩みがみられることがあります。しかし、多くの場合はマスクの種類やサイズ、装着方法の見直しによって改善できる可能性があります。

また、空気圧の調整や乾燥対策が役立つこともあります。違和感があるからといって自己判断で使用を中止すると、十分な治療効果が得られない可能性があります。

使い続けることが難しいと感じた場合には、一人で悩まず医療機関へ相談し、自分に合った方法を一緒に検討することが大切です。

CPAP以外の治療法はありますか?

睡眠時無呼吸症候群の治療はCPAPだけではありません。原因や重症度によっては、生活習慣の改善や減量、睡眠姿勢の工夫、口腔内装置(マウスピース)による治療などが検討されることがあります。

また、鼻づまりなどが原因となっている場合には、その治療を優先することもあります。ただし、どの治療法が適しているかは、睡眠検査の結果や症状、全身の状態などを踏まえて判断されます。

自己判断ではなく、医師と相談しながら適切な治療法を選択することが大切です。

保険診療でCPAP治療は受けられますか?

CPAP治療は、睡眠時無呼吸症候群と診断され、一定の基準を満たした場合には保険診療の対象となることがあります。一般的には、睡眠検査を行ったうえで治療の必要性を判断し、その結果に基づいてCPAP治療が開始されます。

費用は医療保険の自己負担割合によって異なり、定期的な受診や機器の管理も保険診療の範囲で行われる場合があります。ただし、適応基準や診療内容によって費用は異なるため、詳しくは受診時に確認すると安心です。

費用が気になって受診をためらう場合でも、まずは検査で現在の状態を把握することが大切です。

家族に「寝ている間に呼吸が止まっている」と言われました。受診した方がよいですか?

睡眠中の呼吸停止をご家族から指摘された場合は、一度受診を検討することをおすすめします。睡眠時無呼吸症候群では、ご本人は眠っているため症状に気づきにくく、ご家族が先に異変を発見することが少なくありません。

「呼吸が止まる」「大きないびきを繰り返す」「息苦しそうに呼吸を再開する」といった様子がみられる場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。もちろん、呼吸が止まっているように見えるすべてのケースが睡眠時無呼吸症候群とは限りません。

睡眠検査によって状態を確認することが、適切な診断や治療につながります。

まず何から相談すればいいですか?

いびきや睡眠時無呼吸症候群が気になる場合は、「自分が検査を受けるべきか分からない」という段階でも相談して問題ありません。受診時には、いびきの頻度や大きさ、日中の眠気、睡眠時間、ご家族から指摘された内容などを伝えることで、現在の状態を把握しやすくなります。

また、高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、その情報も伝えると診療の参考になります。睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状が少ないまま経過することもあるため、「様子を見よう」と考え続けるよりも、一度相談して必要に応じて検査を受けることが大切です。

現在の状態を知ることが、適切な治療や管理への第一歩になります。

POINT:いびきや睡眠時無呼吸症候群は、自己判断せず検査で状態を確認することが大切です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

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監修:かなまち慈優クリニック
所在地:東京都葛飾区東金町1丁目41-3 No.5ウバノビル2F
電話番号:03-3609-0133

   *監修者
かなまち慈優クリニック 理事長 高山哲朗

*専門分野
・内科
・消化器内科
・緩和医療
・産業医学

*職歴
慶應義塾大学病院
東京歯科大学市川総合病院
北里研究所病院
・埼玉社会保険病院
わたクリニック 副院長

*資格
・医学博士
日本内科学会 認定医
・日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本医師会 認定産業医
・緩和ケア研修会 修了

*その他の活動
・東海大学医学部 客員准教授
・NPO法人PDN(Patient Doctors Network) 理事
・PEG・在宅医療学会 データ委員
・予測医学研究所 所長
・葛飾区 内視鏡検査読影 世話人

投稿日:2026年7月17日  カテゴリー:理事長コラム